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プロンプト開発ワークシート

このワークシートは、特定の業務課題に対して効果的なプロンプト(AIへの指示)を開発・最適化するためのものです。体系的なプロセスを通じて、より良い結果を得るためのプロンプトを作成することができます。

プロンプト開発ワークシートの使い方

【手順1】基本情報の記入

対象とする業務名と担当者、作成日を記入します。

■ 基本情報
業務名:
担当者:
日付:

【手順2】業務課題の詳細化

現在の業務プロセスを詳しく記述し、その中の課題や非効率点を明確にします。「時間がかかる」「ミスが発生しやすい」「担当者によるばらつきがある」などの課題を具体的に記述します。

特に改善したいポイントを明確にすることで、プロンプト開発の方向性が定まります。

■ 業務課題の詳細化
1. 現在の業務プロセス:
[現在の作業手順や流れを詳細に記述]

2. 課題・非効率点:
□ 時間がかかる(具体的に: )
□ ミスが発生しやすい(具体的に: )
□ 担当者によるばらつきがある(具体的に: )
□ 創造的アイデアが不足する(具体的に: )
□ その他( )

3. 具体的な改善ポイント:



【手順3】理想の成果物を定義

AIに生成してほしい成果物のイメージを具体的に記述します。これにより、プロンプトの目標が明確になります。

成功の基準も明確にします。例えば「時間短縮(3時間→1時間)」「エラー削減(30%減)」「品質向上(顧客満足度10%向上)」など、測定可能な形で記述するとよいでしょう。

■ 理想の成果物
1. 成果物の具体的イメージ:
[AIに生成してほしい内容の詳細な説明]

2. 成功の基準:
□ 時間短縮(目標: )
□ エラー削減(目標: )
□ 品質向上(具体的に: )
□ その他( )

【手順4】プロンプト設計

テンプレート集から適切なベーステンプレートを選択するか、オリジナルのプロンプトを作成します。テンプレートからの主なカスタマイズポイントを整理し、完成したプロンプトを記入します。

■ プロンプト設計
1. 選定したベーステンプレート:
□ テンプレートNo. ( )
□ オリジナル作成

2. カスタマイズポイント:




3. 完成したプロンプト:
[ここに完成したプロンプトを記入]

【手順5】テストと改善

作成したプロンプトを実際にAIに入力して結果を確認し、評価します。問題点があれば、改善ポイントを記述し、プロンプトを修正します。必要に応じて、このテスト・改善のサイクルを繰り返します。

■ テストと改善
1. テスト日時:
2. 結果評価:
□ 非常に良い □ 良い □ 普通 □ 改善が必要 □ 大幅改善が必要
3. 改善ポイント:



4. 改善後プロンプト:
[ここに改善後のプロンプトを記入]

【手順6】実装計画の策定

最終的に完成したプロンプトの導入計画を立てます。導入予定日、対象ユーザー、必要なサポート・トレーニングなどを記述します。

■ 実装計画
1. 導入予定日:
2. 対象ユーザー:
3. 必要なサポート・トレーニング:



【手順7】結果と反省(導入後)

実際に導入した後の成果を記録します。当初設定した成功基準に対する達成度、ユーザーからのフィードバック、今後の改善点などを整理します。

■ 結果と反省(導入後)
1. 導入日:
2. 当初目標に対する達成度:



3. ユーザーフィードバック:



4. 今後の改善点:



プロンプト開発ワークシートの記入例

以下は、顧客向け提案書作成業務にAIを活用するためのプロンプト開発例です:

【プロンプト開発ワークシート】

■ 基本情報
業務名:顧客向け提案書作成
担当者:営業企画課 佐藤次郎
日付:2023年7月5日

■ 業務課題の詳細化
1. 現在の業務プロセス:
顧客ヒアリング後、過去の類似案件の提案書を参考に、PowerPointで新規提案書を作成。
標準的な構成は「課題整理→解決策提案→導入効果→費用・スケジュール」。
作成後、上長のレビューを経て修正し、顧客に提出。

2. 課題・非効率点:
☑ 時間がかかる(約3時間/回)
☑ ミスが発生しやすい
☑ 担当者によるばらつきがある
☑ 創造的アイデアが不足する
□ その他(         )

3. 具体的な改善ポイント:
・提案書の基本構成と主要セクションの文章作成を効率化したい
・顧客課題に対する多角的な解決策の提案力を強化したい
・担当者によらず一定レベル以上の品質を確保したい

■ 理想の成果物
1. 成果物の具体的イメージ:
顧客ヒアリング情報をもとに、課題整理、解決策提案、期待効果が論理的に整理された
提案書の初稿。顧客特性に合わせたカスタマイズされた内容で、説得力のある構成。

2. 成功の基準:
☑ 時間短縮(目標:1時間/回)
☑ エラー削減(目標:30%減)
☑ 品質向上(具体的に:上長による修正指摘の減少、顧客からの質問・疑問の減少)
□ その他(         )

■ プロンプト設計
1. 選定したベーステンプレート:
☑ テンプレートNo.1-1(ビジネスレポート作成テンプレート)
□ オリジナル作成

2. カスタマイズポイント:
・顧客情報と課題情報を詳細に入力できるよう構造を追加
・当社の強みや導入実績を反映できるセクションを追加
・解決策のバリエーションを複数提案してもらうよう指示を追加

3. 完成したプロンプト:
【提案書作成支援】

以下の情報をもとに、顧客向け提案書の構成と主要コンテンツを作成してください。

【基本情報】
・顧客企業:[企業名、業種、規模]
・担当者:[役職、部署]
・提案テーマ:[提案する製品/サービス名]

【顧客課題】
・現状の課題:[ヒアリングで把握した課題]
・影響と重要度:[課題による影響、解決の重要度]
・過去の取り組み:[顧客が過去に試みた解決策]

【当社ソリューション情報】
・提案する製品/サービス:[名称と概要]
・主な特長・強み:[3-5つの主要特長]
・導入実績:[類似業種・課題での実績]

【求める提案書の内容】
1. エグゼクティブサマリー(1ページ相当)
2. 課題整理と影響分析(現状→あるべき姿)
3. 解決策の提案(3つの異なるアプローチを含む)
4. 導入効果と投資対効果
5. 導入スケジュールと実施体制

【トーン・スタイル】
・専門用語は必要最小限に抑え、わかりやすさを重視
・データや具体例を活用した説得力のある内容
・当社の強みを自然に反映した表現

上記の構成に沿って、各セクションの主要ポイントとおすすめの表現方法を提案してください。
特に解決策については、顧客課題に対する複数の異なるアプローチを提示してください。

■ テストと改善
1. テスト日時:2023年7月7日
2. 結果評価:
□ 非常に良い ☑ 良い □ 普通 □ 改善が必要 □ 大幅改善が必要
3. 改善ポイント:
・解決策の提案が一般的すぎるため、当社製品の具体的な機能と顧客課題の紐づけをより明確にする指示を追加
・競合他社との差別化ポイントを強調する指示を追加
4. 改善後プロンプト:
(上記プロンプトに以下を追加)

【競合との差別化】
・主な競合:[競合製品/サービス名]
・当社の差別化ポイント:[競合と比較した優位点]

【解決策提案における注意点】
・当社製品の具体的機能([機能A]、[機能B]、[機能C])と顧客課題を明確に紐づけてください
・各解決策における競合他社との差別化ポイントを強調してください
・抽象的な表現ではなく、具体的な利用シーンや効果を示してください

■ 実装計画
1. 導入予定日:2023年7月15日
2. 対象ユーザー:営業第一チーム全員(8名)
3. 必要なサポート・トレーニング:
・プロンプトの使い方と顧客情報入力方法の説明会(30分)
・1週間のトライアル期間を設け、フィードバックを収集
・よくある質問と回答事例集の作成

参考:効果的なプロンプト開発のポイント

1. 問題の明確化が鍵

プロンプト開発において最も重要なのは、解決したい問題を明確に定義することです。「何をより良くしたいのか」「どんな結果を期待しているのか」を具体的に言語化しましょう。

2. ユーザーの視点で考える

プロンプトを実際に使うユーザーの知識レベルや業務フローを考慮しましょう。専門知識がなくても使えるシンプルさと、十分な効果を得られる詳細さのバランスが重要です。

3. イテレーションの重要性

優れたプロンプトは一度で完成することはほとんどありません。テスト、評価、改善のサイクルを繰り返すことで、徐々に最適化していきます。初期のテスト結果に落胆せず、継続的な改善を心がけましょう。

4. コンテキストの提供

AIは与えられた情報からしか判断できません。業界特有の知識や、組織固有の状況など、必要なコンテキスト(文脈)を十分に提供することで、より適切な出力が得られます。

5. 例示の効果

期待する出力の例を1〜2例提示することで、AIが求められている形式やスタイルを理解しやすくなります。特に重要な初回のプロンプト設計では、例示を含めることを検討しましょう。

次のページでは、成果評価ワークシートについて解説します。